転職回数が多い人の職務経歴書の書き方【時系列式vsキャリア式】
転職回数が多くても書類選考を通過する書き方を解説。時系列式とキャリア式の使い分け、転職理由の言い換え例も。
転職回数が多いと、書類選考で不利になる。
これは事実です。
でも、書き方次第で印象は変えられます。
私はエンジニア採用を4年やってきて、転職5回でも通過する人と、転職2回でも落ちる人を見てきました。
今回は、転職回数が多い人向けの「通る書き方」をお伝えします。
採用担当が転職回数を気にする理由
正直にお伝えすると、採用担当が気にしているのは「回数」そのものではありません。
本当に気にしているのは:
- またすぐ辞めるんじゃないか — 定着してくれるか
- 何か問題があるんじゃないか — 人間関係、能力、メンタル
- キャリアに一貫性がないんじゃないか — 何をしたい人か分からない
この3つの不安を払拭できれば、転職回数は問題になりません。
2つのフォーマット:時系列式 vs キャリア式
転職回数が多い場合、フォーマット選びが重要です。
時系列式(編年体)
特徴:
- 古い順(または新しい順)に職歴を並べる
- 一般的なフォーマット
- キャリアの流れが見える
向いている人:
- 転職回数が3回以下
- 職種が一貫している
- ブランクがない
キャリア式(職能別)
特徴:
- 職種やスキル別にまとめる
- 転職回数が目立ちにくい
- 専門性をアピールしやすい
向いている人:
- 転職回数が4回以上
- 異なる職種を経験している
- 特定のスキルを強調したい
キャリア式の書き方
転職回数が多い場合、キャリア式がおすすめです。
構成例
【職務要約】
営業、マーケティング、カスタマーサクセスで計10年の経験。
一貫して「顧客接点」に関わる業務に従事。
【経験領域】
■ 営業(6年)
・A社(2年)、B社(3年)、C社(1年)
・法人営業として新規開拓〜クロージングまで担当
・累計売上実績:3億円
■ マーケティング(2年)
・D社(2年)
・リード獲得施策の企画・実行
・月間リード数を200件→500件に改善
■ カスタマーサクセス(2年)
・E社(2年)
・解約率を15%→8%に改善
ポイント
- 「一貫性」を最初に示す — 「顧客接点」という軸
- 期間より内容を強調 — 何年いたかより何をしたか
- 数字で実績を語る — 曖昧にしない
転職理由の書き方
転職回数が多いと、各社の退職理由を聞かれます。
NG例
- 「人間関係が悪かった」
- 「残業が多かった」
- 「給料が低かった」
→ 全部ネガティブ。「次もすぐ辞める」と思われる。
OK例
| NG | OK |
|---|---|
| 人間関係が悪かった | より専門性を高められる環境を求めて |
| 残業が多かった | ワークライフバランスを整え、パフォーマンスを上げるため |
| 給料が低かった | 実績に見合った評価を受けられる環境を求めて |
ポイント: ネガティブな事実をポジティブな「目的」に言い換える。
短期離職(1年未満)の扱い方
1年未満の在籍がある場合、どう書くか。
隠さない
空白期間になると、もっと印象が悪い。
得たものを書く
短くても、何か得たものがあるはず。
例:
「C社(8ヶ月):スタートアップでのスピード感ある意思決定プロセスを経験」
事前に準備する
面接で必ず聞かれるので、説明できるようにしておく。
省略していいもの
全ての職歴を詳しく書く必要はありません。
省略可能なもの
- 10年以上前の職歴(1〜2行でOK)
- 3ヶ月未満のアルバイト
- 本業と関係ない副業
省略してはいけないもの
- 正社員での在籍歴(期間問わず)
- 直近5年以内の経験
- 応募職種に関連する経験
まとめ
| ポイント | 対策 |
|---|---|
| 転職回数が目立つ | キャリア式で書く |
| 一貫性がない | 軸を見つけて最初に示す |
| 退職理由がネガティブ | ポジティブな「目的」に言い換え |
| 短期離職がある | 隠さず、得たものを書く |
転職回数が多いことは、見せ方次第で「多様な経験を持つ人」に変わります。
よくある質問
Q: 転職回数が何回以上だと書類選考で不利になる?
一般的に4回以上で気にされやすい。ただし、回数そのものより「なぜ辞めたか」「キャリアに一貫性があるか」の方が重要。説明できれば回数は問題にならないケースも多い。
Q: キャリア式と時系列式はどちらがいい?
転職回数3回以下で職種が一貫しているなら時系列式。4回以上、または異業種・異職種を経験しているならキャリア式がおすすめ。キャリア式は転職回数が目立ちにくく、スキルをアピールしやすい。
Q: 短期離職は職務経歴書に書くべき?
正社員での在籍歴は隠さず書くべき。空白期間にする方が印象は悪くなる。短期でも「何を得たか」を1行添えれば、マイナス印象は軽減できる。