採用担当が職務経歴書で最初に見るところ
採用担当として数百件の書類を見てきた経験から、職務経歴書のどこを最初に見るのか、本音で解説します。
最初の30秒で何を見ているか
採用担当をしていると、1日に何十件もの職務経歴書を見ることになる。正直なところ、全部を隅々まで読んでいる時間はない。
最初の30秒くらいで「詳しく読むか」「一旦保留か」「見送りか」の振り分けをしている。
じゃあその30秒で何を見ているのか。僕の場合は決まっている。
直近の職歴から逆順に見る
最初に見るのは「今何をしている人か」。
一番上に書いてある会社じゃない。一番下、つまり直近の職歴から見ていく。
今どんな仕事をしていて、どんな立場で、どんな成果を出しているのか。そこが一番知りたい。
10年前に何をしていたかより、去年何をしていたかの方がずっと重要。キャリアは積み重ねだから、直近が一番その人の現在地を表している。
「やったこと」より「考えたこと」
職務経歴書には「担当業務」が羅列されていることが多い。
「営業活動」「顧客対応」「数値管理」みたいな感じ。
でもこれだけだと、その人が何を考えて仕事していたのかわからない。
僕が知りたいのは「なぜそうしたのか」「何を工夫したのか」「結果どうなったのか」という部分。
たとえば「新規開拓営業を担当」だけじゃなくて、「テレアポの成功率が低かったので、事前にSNSで相手の関心事を調べてからアプローチするようにした。結果、アポ獲得率が1.5倍になった」みたいな書き方をされていると、この人は考えながら仕事しているなと思う。
転職理由の一貫性
キャリアの流れに一貫性があるかも見ている。
転職回数が多いこと自体は問題じゃない。ただ、毎回の転職に筋が通っているかは気になる。
「製造業で品質管理をやっていたけど、より上流から品質を作り込みたいと思って開発側に転職した」とか、「営業で培った顧客理解を活かしてマーケティングに挑戦したかった」とか。
その人のキャリアにストーリーがあると、次の転職も納得できる。逆に「なんでこの転職したの?」が多いと、うちに来ても長続きしないかもしれないと不安になる。
数字があると目が止まる
「売上を伸ばした」と「売上を前年比120%に伸ばした」では、後者の方が印象に残る。
数字があると具体的だし、嘘っぽくない。逆に数字がまったくないと、本当に成果出したのかな?と思ってしまう。
もちろん数字にしにくい仕事もある。でも「毎月平均30件の問い合わせ対応」とか「5名のチームをマネジメント」とか、何かしら定量的な情報は入れられるはず。
読みにくい書類は後回しになる
これは内容以前の話だけど、読みにくい職務経歴書は後回しにされやすい。
フォーマットがバラバラ、文字が詰まりすぎ、要点がどこかわからない。
採用担当は忙しい。読みにくい書類を頑張って解読する余裕がない。同じくらいの能力でも、読みやすい書類の人が先に選ばれることはある。
見出しをつける、箇条書きを使う、余白を取る。基本的なことだけど、意外とできていない人が多い。
通過する書類の共通点
たくさんの職務経歴書を見てきて、通過する人には共通点がある。
「この人と話してみたい」と思わせる何かがある。
それは華々しい経歴とは限らない。考え方に共感できるとか、課題への向き合い方が好きとか、チャレンジ精神を感じるとか。
職務経歴書は経歴を並べる書類じゃない。「自分はこういう人間です」を伝える書類。そう思って書くと、通過率は上がる。