職務要約は何を書けばいい?【採用担当が最初に見るポイント】
職務経歴書の最初に書く職務要約。採用担当が最初に見る場所だからこそ、ここで興味を持たせないと読まれない。書き方を解説。
職務経歴書の最初に書く「職務要約」。
ここを適当に書いている人、多いと思います。
私はエンジニア採用を4年やってきて、何百通もの書類を見てきました。
正直に言うと、職務要約で「読むかどうか」を決めていることがあります。
今回は、採用担当が最初に見る職務要約の書き方をお伝えします。
職務要約の役割
職務要約は、書類の「つかみ」です。
採用担当は、1通の書類に何分もかけません。 最初の数秒で「ちゃんと読むか」を判断します。
その判断材料が、職務要約。
ここで「お、この人いいかも」と思わせられれば、その後の経歴も丁寧に読んでもらえる。 逆に「よくわからない」と思われたら、流し読みで終わります。
よくあるNG例
NG #1: 経歴をダラダラ書く
2015年に株式会社〇〇に入社し、営業部に配属されました。2018年に営業企画部に異動し、2020年に株式会社△△に転職しました。現在は法人営業を担当しています。
これは「時系列メモ」であって、職務要約ではない。
採用担当が知りたいのは「何ができる人か」です。 入社年や異動歴は、経歴欄を見ればわかります。
NG #2: 抽象的すぎる
幅広い業務経験を活かし、様々な課題解決に取り組んできました。
「幅広い」「様々な」「取り組んできました」
何も伝わらない。
どんな業務?どんな課題?結果は? 具体性がゼロだと、読み飛ばされます。
NG #3: 長すぎる
10行以上の職務要約を見ることがあります。
読みません。
職務要約は「要約」です。 詳細は経歴欄に書けばいい。
職務要約に入れる3要素
1. 経験年数と領域
まず、自分が何者かを明確に。
- 「IT業界で8年」
- 「法人営業を5年」
- 「人事領域で3社経験」
これがないと、読む側は前提がわからない。
2. 主な業務内容
何をしてきたか、具体的に。
- 「新規開拓から既存顧客のフォローまで一貫して担当」
- 「採用、労務、研修の立ち上げ」
- 「フロントエンドからバックエンドまでフルスタックで開発」
ただし、羅列しすぎない。 応募先に関連するものを2〜3個に絞る。
3. 実績・成果
数字があると説得力が増す。
- 「新規顧客を年間30社開拓」
- 「採用人数を前年比150%に」
- 「レスポンス速度を40%改善」
数字が出せない業務でも、成果は書ける。
- 「社内初のリモートワーク制度を導入」
- 「業務マニュアルを整備し、新人の立ち上がり期間を短縮」
「やったこと」と「結果」をセットで書く。
Before/After
Before
2015年に新卒で株式会社〇〇に入社し、営業部に配属されました。主に法人営業を担当し、顧客対応や提案活動を行いました。2020年に株式会社△△に転職し、現在も法人営業として活動しています。
問題点:
- 時系列の説明だけ
- 何が強みかわからない
- 数字がない
After
法人営業として6年。SaaS商材の新規開拓を中心に、年間30社以上の新規契約を継続的に獲得。商談から契約、導入後のフォローまで一貫して担当。直近では、大手製造業向けの提案を専門に行い、平均単価200万円以上の案件を主に扱う。
改善点:
- 最初に「何年やっているか」を明示
- 具体的な数字(30社、200万円)
- 何が得意かが伝わる
応募先に合わせて書き換える
職務要約は、全部の会社に同じものを送らない方がいい。
応募先によって、見せたい経験は違う。
たとえば、営業経験と企画経験の両方がある人。
- 営業職に応募 → 営業経験を前面に
- 企画職に応募 → 企画経験を前面に
どちらも事実。 ただ、順番と強調度を変える。
5〜7行の文章を書き換えるだけなので、そこまで手間じゃない。
テンプレート
自分で書くのが難しい人向けに、テンプレートを置いておきます。
[業界・職種]として[経験年数]年。
[主な業務1]と[主な業務2]を担当。
[具体的な成果・数字]を達成。
直近では[直近の業務内容]を中心に活動。
例:
人事として5年。採用と労務を担当。新卒採用で毎年30名以上を採用し、応募から内定までのプロセスを一人で設計・運用。直近では中途採用にも領域を広げ、エンジニア採用を専門に行う。
これくらいシンプルでいい。
まとめ
職務要約は、書類の「つかみ」。
- 経験年数と領域を明示
- 主な業務を具体的に
- 成果を数字で
この3点を5〜7行でまとめる。
採用担当は最初の数秒で判断します。 ここで興味を持たせられれば、書類は読んでもらえる。
応募先に合わせて調整するのも忘れずに。